サンポート高松北側街区利活用アイディア・デザインコンペ

プロジェクト：　サンポート高松北側街区利活用アイディア・デザインコンペ　応募作品
場所：香川　サンポート高松

香川の風景を特徴づけている地理特性に、ため池、条里制の地割、おむすび山がある。
この３つの要素を３つに分割された対象敷地のそれぞれのデザインモチーフとしてあてはめ、箱庭のような自然・人文地形を海辺の公共空間の中に再現し、この場所から新たな文化の萌芽が育まれることを目指す。
ため池をモチーフにした「海のひろば」では海水を引き入れた広場を計画し、安全を確保しながら水辺に近づくことができる空間を創出する。近代化によって海との距離が離れていった街にもう一度「触れる海」を復活させ、物理的にも、精神的にも海を身近に感じられる場所となるよう目指す。
条里制の地割をモチーフにした「街のひろば」では、舗装のデザインを碁盤の目状にデザインし、広場内の適切な位置に給水、排水、電気、ガスなどのインフラを整備する。大型テントと一体的に利用できる広場とするとともに、様々な形態のイベントに対応できるようにバックヤードの駐車場も整備する。
おむすび山をモチーフにした「山のひろば」では、２方向が海に面している特徴を生かし、瀬戸の風景が眺められる丘を整備する。丘を登る遊歩道沿いには現在も設置されている彫刻などのアート作品やフォーリーを配置し、眺望と共に楽しめるように計画する。